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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 11, 2005 / |
●原著 |
蛍光スペクトラムによる不安定粥腫の診断 |
荒川 宏,大鈴 文孝 |
防衛医科大学校第一内科 |
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血管内視鏡は血管の内腔をフルカラーで直接観察できる検査方法である.血管表面の壁不整とその色調という情報が得られるが,内膜の下にある粥腫の情報が不十分である.血管内視鏡は数千本の光ファイバーで構成されており,蛍光などの情報を収集するのに適している.血管壁にレーザー照射した後に発光される蛍光は組織により異なるので,スペクトラム解析し,動脈硬化病変の性状診断と,線維性被膜の厚さの推定が可能か検討した.血管構成成分であるコラーゲン,エラスチン,酸化LDLの蛍光スペクトラムを基に蛍光分析することで動脈硬化病変を86%の精度で診断でき,また蛍光スペクトラムから求めたコラーゲンインデックスで線維性被膜の厚さを予測できることがわかった.特に線維性被膜が200μm以下で有効であった(r=0.65,p<0.001).したがって血管内視鏡に蛍光分析を加えることで,線維性被膜の薄い不安定粥腫の診断に役立つと考えられた. |
全文PDF |
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Keyword: vulnerable plaque, laser, fluorescence, spectroscopy, oxidized LDL |
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Arakawa K and Ohsuzu F: Auto-fluorescence analysis based on biochemical constituents identifies vulnerable plaque
J Jpn Coron Assoc 2005; 11: 7-10 |
2004年9月1日受付,2004年11月16日受理 |
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