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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 11, 2005 / |
●原著 |
急性冠症候群における2.5mm冠動脈に対する緊急冠インターベンション治療戦略の検討 |
小山 豊1,清水 陽一2,石尾 直樹2,香山 大輔2,奥野 友信2,
松尾 晴海2,塩月 雄士2,森井 健2 |
1岩槻南病院循環器科,2新葛飾病院循環器内科 |
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【目的】急性冠症候群(ACS)における小血管径冠動脈に対する緊急冠インターベンション(PCI)の治療成績と予後をバルーン冠動脈形成術とステント術間で比較する.【方法】2000年 1 月〜2003年 4 月に新葛飾病院でACSに対して施行された緊急PCI中,目標病変の治療前参照血管径(RD)が2.25〜2.75mmであった症例を対象に治療成績と院内予後,6 カ月後をステント(S)とバルーン(B)間で比較した.【成績】S群は24例(平均年齢67.8±13.5歳),B群は14例(68.3±10.6歳),既往歴,危険因子に両群間で有意差は認められなかった.手技前RDはS群2.54±0.03mm,B群2.48±0.04mm(p=ns),手技成功率は95.8%,78.6%(p=ns)であった.post % stenosisはS群±11.7%,B群±22.7%であった(p<0.05).院内死亡率はS群0%,B群14.3%,再血行再建術(TLR)は8.3%,14.3%であった(p=ns).退院後 6 カ月死亡は両群とも 0 であったが,6 カ月後TLRはS群8.3%,B群42.9%だった(p<0.05).【結論】ACSにおける2.25〜2.75mm血管径病変に対する緊急PCIでは,退院後 6 カ月予後においてTLRがステントで有意に低率であったことから,治療戦略としてのステントの有用性が示唆された. |
全文PDF |
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Keyword: Facute coronary syndrome, coronary intervention, small vessel |
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Koyama Y, Shimizu Y, Ishio N, Kayama D, Okuno T, Matsuo H, Shiotsuki Y, and Morii K: The investi-gation of primary percutaneous coronary intervention to 2.5 mm artery in acute coronary syndrome
J Jpn Coron Assoc 2005; 11: 24-27 |
2004年4月2日受付,2004年9月9日受理 |
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