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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 11, 2005 / |
●原著 |
低左室機能例(左室駆出率 ≦35 %)に対するoff-pump冠動脈
バイパス術の手術成績と術前後の心機能の検討 |
山本 真人,新浪 博,須田 優司,田畑美弥子,浅野 竜太,竹内 靖夫 |
東京女子医科大学附属第二病院心臓血管外科 |
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2002年1月から2002年12月末までに当科で施行したoff-pump冠動脈バイパス術症例で左室駆出率 (LVEF)≦35 %の6症例で手術成績と術前後の心機能の検討を行った.全例男性で平均年齢60歳.陳旧性心筋梗塞の既往を全例に認め,冠動脈病変は3枝病変5例,1枝病変1例で,NYHA分類では平均2.3度であった.麻酔導入前に大動脈バルーンパンピング(IABP)を4例に駆動させた.手術は胸骨正中切開で行い,吻合部の固定はOctopus 3を,側壁および後下壁の視野展開にはStarfishを使用した.グラフトは全例in situ 動脈グラフト (内胸動脈,胃大網動脈)のみを使用し,平均3.3箇所のバイパスを行った.IABP 抜去および抜管は手術当日に可能で,ICU滞在期間は平均1.5日と,術後特に問題となる合併症は認めなかった.術前後でLVEFは28.0 ±6.6 %から36.0 ±8.8 %へ,LVESVI(左室収縮終期容量係数)は113 ±44 ml/m2から86 ±50 ml/m2へと有意に改善し,NYHA分類でも平均1.2度と改善した. |
全文PDF |
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Keyword: FOPCAB, le ft ventricular dysfunction, scheduled IABP, ITA , GEA |
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Yamamoto M, Niinami H, Suda Y, Tabata M, Asano R, and Takeuchi Y: Results of off-pump coronary artery bypass grafting in patients with left ventricular dysfunction
J Jpn Coron Assoc 2005; 11: 61-64 |
2004年6月18日受付,2005年2月21日受理 |
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