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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association


年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。

Vol.18 (2012)〜 Vol.17 (2011) Vol.16 (2010) Vol.15 (2009)
Vol.14 (2008) Vol.13 (2007) Vol.12 (2006) Vol.11 (2005)
Vol.10 (2004) Vol.9 (2003) Vol.8 (2002) Vol.7 (2001)
Vol.6 (2000) Vol.5 (1999) Vol.4 (1998) Vol.3 (1997)
Vol.2 (1996) Vol.1 (1995)

Vol. 12, 2006 /
●原著
冠動脈インターベンション前後での脂質管理の再狭窄への有用性
水野 幸一1,原田 智雄1,田中  修1,三宅 良彦>2
1 聖マリアンナ医科大学東横病院内科・循環器科
2 聖マリアンナ医科大学循環器内科

【目的】冠動脈インターベンション(PCI)を施行した冠動脈疾患症例の6カ月以内の再狭窄発症に関して,PCI前後での脂質管理の有用性を検討する.【方法】初回PCIを施行した101症例(狭心症24例,急性心筋梗塞77 例,平均年齢67.2±9.3歳)を対象とし,PCI施行前および6カ月後のLDL-C値により,100mg/dl未満の管理良好群と,100mg/dl以上の管理不良群に分類,さらにスタチン投与の有無により,投与群と非投与群に分類し,再狭窄率を後ろ向きに検討した.【結果】PCI施行前の管理良好群の再狭窄率が,管理不良群に比して有意に低値を示した(9.1% vs 32.9%,P=0.02).一方,PCI施行6カ月後の管理良好群と管理不良群の再狭窄率(28.3% vs 27.1%,P=0.938),およびスタチン投与群と非投与群の再狭窄率(25.0% vs 31.1%,P=0.628)は同等であった.【結論】PCI施行前のLDL-C値100mg/dl未満の管理良好群では,再狭窄率が有意に低く,厳密に脂質管理されればPCI施行後の再狭窄を抑制し,二次予防に貢献する可能性が示唆された.
全文PDF

Keyword: Fcoronary intervention, coronary restenosis, lipid-management
 
Mizuno K, Harada T, Tanaka O, and Miyake F: Effectiveness of lipid-management before and after percutaneous coronary intervention on coronary restenosis
J Jpn Coron Assoc 2006; 12: 100-105
2005年9月2日受付,2006年1月20日受理

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