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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 14, 2008 / |
●原著 |
心血管造影検査および冠動脈形成術が心臓自律神経機能に及ぼす影響について:
心拍変動パワースペクトル解析を用いた検討 |
松村憲太郎 |
医療法人豊南会香川井下病院循環器内科 |
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心血管造影検査(CAG)および冠動脈形成術(PCI)が心臓自律神経機能に及ぼす影響について心拍変動パワースペクトル解析法を用いて検討した.低周波成分(LF)はCAG 前後で有意な変化を示さなかったが,心臓迷走神経活動を反映する高周波成分(HF)はCAG 開始直後に有意に減少し,また交感神経活動を反映するLF/HF はCAG 開始直後に増加し,検査終了時まで続いた.PCI ではHF 成分は前後で有意な変化は見られなかったが,LF/HF は血管拡張直後に著明に増加し,交感神経活動の亢進が見られた.PCI 施行血管による心拍変動の差異は見られなかったが,左前下行枝のPCI でLF/HF が大きい傾向を示した.CAG では精神的ストレスによる迷走神経活動の抑制が,PCI では一過性心筋虚血によると思われる交感神経活動の亢進が見られた.CAG もPCI も検査開始時に正常例に比し心拍数は増加,LF/HF は大きく,交感神経活動の亢進が見られた.とくにPCI 直後の交感神経活動の亢進は強く,過剰な交感神経活動を抑制するための前投薬の必要性が示唆された. |
全文PDF |
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Keyword: coronary angiography, percutaneous coronary intervention, heart rate variability, power spectrum analysis, autonomic nervous system |
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Matsumura K: Influence of coronary angiography and percutaneous coronary intervention on the cardiac autonomic nervous system: assessment by power spectral analysis of heart rate variability.
J Jpn Coron Assoc 2008; 14: 7-13 |
2007年1月11日受付,2007年12月7日受理 |
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