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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 14, 2008 / |
●原著 |
緊急冠動脈バイパス術症例の検討 |
小林 俊也,幕内 晴朗,近田 正英,柴田 講,村上 浩,大野 真,
千葉 清,永田徳一郎,盧 大潤 |
聖マリアンナ医科大学心臓血管外科 |
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【目的】緊急冠動脈バイパス術症例の成績を待機手術症例と比較し,成績不良の原因に関し検討した.【対象】2002 年4 月より2005 年10 月までの単独冠動脈バイパス術156 例中,緊急手術29 例,待機手術127 例.【結果】緊急手術症例は待機手術症例に比し高齢で女性の比率が高く,左冠動脈主幹部病変例や術前IABP 使用症例が多かった.OPCAB 施行率,平均バイパス本数,動脈グラフト使用頻度に有意差はなかったが,両側内胸動脈使用例が少なく,大伏在静脈使用例が多かった.在院死亡は緊急手術7 例(24.1%),待機手術2 例(1.6%)(p=0.0001) .在院死亡に影響する因子は,単変量解析では緊急手術,術前IABP 使用,手術時の人工心肺使用,PCPS 使用が,多変量解析では高齢と手術時の人工心肺使用が有意であった.【結語】緊急手術症例は,待機手術症例に比し術前状態が悪く手術成績も不良であり,その原因としては,高齢と手術時の循環不全の関与が大きいと考えられた. |
全文PDF |
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Keyword: emergency CABG, elective CABG, hemodynamic instability |
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Kobayashi T, Makuuchi H, Chikada M, Shibata K, Murakami H, Ohno M, Chiba K, Nagata T, and Ro D: Analysis of emergency coronary artery bypass grafting.
J Jpn Coron Assoc 2008; 14: 14-16 |
2007年3月24日受付,2007年7月26日受理 |
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