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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 14, 2008 / |
●症例 |
冠動脈塞栓症によると思われる小梗塞で心室中隔破裂を来した洞不全症候群の1 例 |
磯貝 俊明,上田 哲郎,小高恵理香,田中 博之 |
東京都立府中病院 |
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症例は90 歳,女性.発作性心房細動と最長12.9 秒の洞停止を認めたため,恒久的ペースメーカ植込み目的に当科入院.植込み直後より,心電図上前胸部誘導でST 上昇を認め,急性心筋梗塞を疑ったが,CK 最高値352 U/l の小梗塞で,高齢であるため,保存的治療を選択した.しかし,植込み3 日目急変し,心室中隔破裂合併と診断した.手術適応検討のため緊急心臓カテーテル検査を施行.左室前壁中隔の一部がdyskinetic で,中隔破裂孔部を介して右室が造影され,シャント率は約50%であった.冠動脈に有意狭窄は認めなかった.心室中隔破裂発症6 日目にパッチ閉鎖術を施行し,術後経過は良好であった.本症例は,冠動脈塞栓症による小梗塞で心室中隔破裂を発症した稀な症例と思われ,若干の考察を加え報告する. |
全文PDF |
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Keyword: acute myocardial infarction, coronary embolism, ventricular septal rupture, sick sinus syndrome, paroxysmal atrial fibrillation |
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Isogai T, Ueda T, Odaka E, and Tanaka H: A case of sick sinus syndrome complicated with small myocardial infarction and ventricular septal rupture probably due to coronary embolism.
J Jpn Coron Assoc 2008; 14: 30-33 |
2007年7月5日受付,2007年11月27日受理 |
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