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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 15, 2009 / |
●原著 |
急性冠症候群における冠インターベンション後のステント内再狭窄に対する
脂質管理およびスタチン・ARBの有用性 |
水野 幸一1,原田 智雄1,田中 修2,三宅 良彦3 |
1 川崎市立多摩病院指定管理者聖マリアンナ医科大学循環器科
2 聖マリアンナ医科大学東横病院心臓病センター
3 聖マリアンナ医科大学循環器内科 |
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【目的】PCIを施行したACS症例の再狭窄発症とLDL-C値の関連性,スタチン・ARBの有用性を検討する.【方法】症例をPCI施行前と6カ月後のLDL-C値を100 mg/dl前後で分類し,さらにPCI施行6カ月後までのスタチン・ARB投与の有無により分類して再狭窄率を後ろ向きに検討した.【結果】全63例中15例に再狭窄を認めたが,再狭窄の有無により,臨床的背景,血清脂質値,冠動脈病変背景,6カ月後の投薬内容に差はなかった.そして,LDL-C値100 mg/dl未満群が,100 mg/dl以上群に比して,PCI施行前では有意に再狭窄率が低かったが,PCI施行6カ月後では同等であった.一方,スタチン投与例が,非投与例に比して,再狭窄率が有意に低かったが,ARB投与の有無では差はなかった.ただし,PCI施行6カ月後のLDL-C値100 mg/dl以上群では,ARB投与例が,非投与例に比して,有意に再狭窄率が低かった.【結論】LDL-C管理,ACS発症直後からのスタチン・ARB投与が,再狭窄発症予防に貢献する可能性が示唆された. |
全文PDF |
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Keyword: acute coronary syndrome, percutaneous coronary intervention, lipid-management, statin, angiotensin II receptor blocker |
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Mizuno K, Harada T, Tanaka O, and Miyake F: The usefulness of lipid control, statin and angiotensin II receptor blocker to prevent in-stent restenosis in patients with acute coronary syndrome after percutaneous coronary intervention.
Jpn Coron Assoc 2009; 15: 1-7 |
2007年8月26日受付,2008年9月5日受理 |
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