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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association


年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。

Vol.18 (2012)〜 Vol.17 (2011) Vol.16 (2010) Vol.15 (2009)
Vol.14 (2008) Vol.13 (2007) Vol.12 (2006) Vol.11 (2005)
Vol.10 (2004) Vol.9 (2003) Vol.8 (2002) Vol.7 (2001)
Vol.6 (2000) Vol.5 (1999) Vol.4 (1998) Vol.3 (1997)
Vol.2 (1996) Vol.1 (1995)

Vol. 15, 2009 /
●原著
糖尿病患者における冠動脈プラーク性状の特徴
─Virtual HistologyTM(3次元容量解析)からの検討─
船田 竜一,及川 裕二,矢嶋 純二,松野 俊介,桐ヶ谷 肇,永島 和幸,相澤 忠範
心臓血管研究所付属病院循環器科

Virtual HistologyTM(VH)は近年冠動脈プラーク性状の評価の手段としてその有用性が期待されている.【目的】VHによる3次元容量解析を用いて,有意狭窄病変における冠動脈プラーク性状を糖尿病の有無において比較検討した.【方法】2005年6月から12月にかけて当院で施行されたPCIにおいて,術前にVHで観察し得た48病変(48症例,うち男性43例,平均年齢65歳)について検討した.観察部位は病変から中枢側と末梢側の対象血管となり得る場所までを1つの区分(segment)とし,VHにて3次元容量解析を行った.segmentにおけるfibrous,fibro-fatty,dense calcium,necrotic coreの占める割合を糖尿病の有無によって比較検討した.【結果】糖尿病患者は,非糖尿病患者と比べfibrousが有意に少なく(fibrous:56.9±11.4% vs 65.0±6.2%:p<0.05),dense calciumとnecrotic coreが有意に多かった(dense calcium: 11.3±12.0% vs 5.3±5.2%:p<0.05, necrotic core:17.7±6.3% vs 13.3±6.3%:p<0.05).【結論】糖尿病患者は非糖尿病患者に比し,fibrous成分が少なく,それ以外の不安定要素の強いプラーク成分が有意に多いことが示された.
全文PDF

Keyword: virtual histology, diabetes mellitus, vulnerable plaque
 
Funada R, Oikawa Y, Yajima J, Matsuno S, Kirigaya H, Nagashima K, and Aizawa T: The impact of volumetric virtual histology analysis for tissue characterization of coronary atherosclerotic plaques in diabetes mellitus patients.
J Jpn Coron Assoc 2009; 15: 8-11
2007年12月27日受付,2008年8月7日受理

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