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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 15, 2009 / |
●症例報告 |
冠動脈バイパス術後11年目に人工血管グラフト内巨大血栓性閉塞を来した1例 |
板谷 英毅,荒木 正,山本 雅人,出川 敏行 |
せんぽ東京高輪病院循環器センター |
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症例65歳男性,狭心症に対し1988年,冠動脈バイパス術施行されている.LITA to D1,SVG to PL,GEA-4PDが行われ,1995年大動脈弁逆流症手術時に人工血管グラフト to SVG to LADが行われた.手術後も狭心症状再発しグラフト,SVGを介しLADに対してステントが挿入された.外来にてwarfarinizationが行われINR 3前後でのコントロールで状態は落ち着いていたが術後11年の2006年6月20日,突然の胸痛が出現し当院受診した.心電図上前胸部誘導ST上昇認め急性心筋梗塞の診断にて緊急CAG施行された.造影上LITA to D1,native RCAは前回造影と変化なく人工血管グラフト内に血栓性の完全閉塞を認めた.バルーンによる拡張行いLAD血流回復したが手技中に人工血管グラフト内に巨大血栓出現を認めた.連日 3 日IABP使用し再造影したところ血栓は完全消失していた.狭窄残存するnative LADステント内およびSVG-グラフト吻合部にそれぞれCypherステント,Driverステント挿入し終了となった.冠動脈バイパス術後11年目に人工血管グラフト内に巨大血栓を認めた1例を経験したので報告する. |
全文PDF |
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Keyword: coronary artery bypass graft surgery, percutaneous coronary intervention, thrombus, graft occlusion |
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Itaya H, Araki T, Yamamoto M, and Degawa T: A case report: Artificial graft occlusion due to giant thrombus 11 years after coronary artery bypass graft surgery.
J Jpn Coron Assoc 2009; 15: 27-31 |
2008年7月10日受付,2008年10月28日受理 |
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