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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 15, 2009 / |
●症例報告 |
冠動脈血管内治療中にガイドワイヤーが抜去不能となり緊急手術となった1例 |
吉田 英生1,加藤 秀之1,鈴木登士彦1,小林 純子1,毛利 亮1,
柚木 継二1,久持 邦和1,大庭 治1,井上 一郎2 |
1 広島市立広島市民病院心臓血管外科
2 同 循環器科 |
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症例は79歳,女性.左冠動脈主幹部から左前下行枝中枢にかけステント留置を受け,先端が第2中隔枝にあるガイドワイヤーが抜去不能となった.捕捉用のグースネックカテーテルも抜去不能となったため緊急手術となった.体外循環,心停止下に上行大動脈切開すると絡まったガイドワイヤーと同カテーテルが確認された.ガイドワイヤーは摘出困難なため左冠動脈入口部で切断し,その大動脈内部分とグースネックカテーテルは摘出した.左前下行枝の中枢側は石灰化著明なため,同部位切開しガイドワイヤーを摘出することは断念した.静脈グラフトで左前下行枝,左回旋枝末梢へのバイパスを行い,体外循環から問題なく離脱した.術後冠動脈造影検査ではステント部は開存し,2本のバイパスも開存していた.術後1年では2本のバイパスには問題なかったが,左前下行枝中枢は閉塞していた.ガイドワイヤー残存が閉塞の原因と考えられた. |
全文PDF |
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Keyword: percutaneous coronary intervention, guide wire, emergent operation, coronary artery bypass grafting |
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Yoshida H, Kato H, Suzuki T, Kobayashi J, Mouri M, Yunoki K, Hisamochi K, Ooba O, and Inoue I: An emergent surgical exterpation of entrapped guidewire during percutaneous coronary intervention.
J Jpn Coron Assoc 2009; 15: 35-39 |
2008年7月22日受付,2008年10月31日受理 |
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