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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 15, 2009 / |
●原著 |
動脈圧波形を用いた心拍出量モニタリングの有用性: ICUにおけるOPCAB術後患者での検討 |
飯田 泰功1,佐久間潮里2,野村 実2 |
1 医療法人立川メディカルセンター立川綜合病院心臓血管外科 |
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【目的】Arterial pressure-based cardiac output(APCO)は動脈圧波形を用いて求められる心拍出量(CO)である.今回off pump CABG(OPCAB)においてAPCOと肺動脈カテーテルによる連続心拍出量測定(CCO)とを比較し,その有用性について検討した.【対象と方法】OPCAB症例連続6例を対象とした.これらについてAPCOおよびCCOを術後およびICU退室までモニタリングし,単回帰分析およびBland-Altman分析を用いて統計学的検討を行った.【結果】全ての測定点におけるAPCOとCCOとの相関係数は0.63であり,bias±SDは-1.47±0.99で,相関関係が認められた.ICUにおける測定点での両者の相関係数は0.74で,bias±SDは-1.55±0.81であった.【考察および結語】APCOとCCOとは全測定点において直線的な相関関係を示した.血行動態の比較的安定しているICUでは相関が高かった.しかしながら,抜管時においては有意な相関関係を認めず,原因としてAPCO特有のアルゴリズムからの逸脱も考えられ,その評価には注意を要する.今後さらなる症例の蓄積,検討が必要である. |
全文PDF |
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Keyword: arterial pressure-based cardiac output (APCO), cardiac output, pulmonay artery catheter |
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Iida Y, Sakuma S, and Nomura M: Real-time cardiac output monitoring by arterial pressure waveforms for OPCAB patients in ICU
J Jpn Coron Assoc 2009; 15: 117-121 |
2008年5月15日受付,2009年2月20日受理 |
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