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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 15, 2009 / |
●原著 |
80歳以上の高齢者に対する冠動脈バイパス術の短期および遠隔期成績の検討 |
西野 貴子,佐賀 俊彦 |
近畿大学医学部心臓血管外科 |
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【目的】80歳以上の高齢者に対する冠動脈バイパス術(coronary artery bypass grafting; CABG)の短期成績および遠隔期成績を検討する.【対象と方法】1989年8月から2007年3月までに80歳以上の高齢者52例に対してCABGを施行した.2001年8月までは全例人工心肺を使用した心停止下CABGを施行し,2001年9月以降は術前に脳血管病変が合併する例,腎機能障害例等の術後合併症のリスク例と考えられる症例に対しては心拍動下CABGを行った.診療録の調査と電話による質問をもとに検討を加えた.【結果】男29例,女23例,平均年齢は82.8±2.9歳であった.28例に人工心肺を用い,24例には人工心肺を使用しなかった. 短期死亡は1例であり,死因はAMI(acute myocardinal infarction)による不整脈死であった.術前後のNYHAスコアの平均値は2.82から1.49に有意に改善し,手術生存例の全例で術後に胸痛は消失した.追跡調査では35例が生存,9例がすでに死亡しており,追跡不能例が7例であった.調査可能例のうち,36例で術前よりも症状が改善し,28例で運動範囲が拡大したと回答した.死亡例10例は全例で手術時の平均余命に到達していなかった.【結論】高齢者に対するCABGの短期成績は良好であり,生活の質を改善しうる. |
全文PDF |
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Keyword: octogenarian, late results, coronary artery bypass grafting, elderly adult |
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Nishino T and Saga T: Late result of coronary artery bypass grafting in 52 patients aged 80 year and older.
J Jpn Coron Assoc 2009; 15: 202-205 |
2008年7月6日受付,2009年5月4日受理 |
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