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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 15, 2009 / |
●原著 |
Drug eluting stent導入後の冠動脈病変を有する腹部大動脈瘤の治療方針 |
中村 裕昌,小宮 達彦,田村 暢成,坂口 元一,小林 平,松下 明仁,砂川 玄悟 |
倉敷中央病院心臓血管外科 |
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CADを有するAAAの治療方針をDES導入前後で検討した.期間は2000年1月から2006年6月,対象はAAA待機症例で術前後に冠動脈治療を行った74例.DES導入前(前期)は40例,導入後(後期)は34例.後期は前期に比べ術後冠動脈治療が高い傾向にあり(P=0.08),3枝,左主幹部病変に対する治療割合も高かった(3枝病変:0% vs 40%,左主幹部病変:20% vs 50%).3枝病変11例で術後治療症例は2例でともに後期であった.左主幹部病変13例では術後治療が5例で,2例はAAAが77 mmと88 mm,残り3例は左主幹部病変50%で,腸骨瘤が大きかった.このうち後期にAAAに対する治療を先に行った1例に術後ST変化を認めた.DES導入以降,術後にDESを使用した冠血行再建の割合が増えている.術前に留置した場合,抗血小板薬の中止によりステント血栓症の問題を生じるため術後冠血行再建を行うことが望ましい.しかし,AAA治療を先行した症例で術後心電図変化を認めており,治療の決定は慎重に考えるべきである. |
全文PDF |
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Keyword: AAA, DES, coronary artery disease (CAD), strategy |
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Nakamura H, Komiya T, Tamura N, Sakaguchi G, Kobayashi T, Matsushita A, and Sunagawa G: Therapeutic strategy of abdominal aortic aneurysm associated with coronary artery disease in the era of drug-eluting stent.
J Jpn Coron Assoc 2009; 15: 206-210 |
2008年10月4日受付,2009年6月22日受理 |
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