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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 16, 2010 / |
●原著 |
僧帽弁閉鎖不全症を伴う虚血性心筋症に対する外科治療:
Edge-to-Edge repair(Alfieri法)を用いた新たな治療戦略 |
岡田 典隆,田嶋 一喜,高味 良行,藤井 恵,日尾野 誠,宗像 寿祥 |
名古屋第二赤十字病院心臓血管外科 |
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【背景】僧帽弁閉鎖不全症(MR)を伴う虚血性心筋症に対する外科治療は高い周術期死亡率を伴う.とりわけ術前状態が不良な場合は,手術侵襲を抑制することも重要である.【方法】左室形成術と同時に左室側から乳頭筋の接合術とAlfieri法を心拍動下で行い,人工心肺離脱時にMRが残存する場合に限り僧帽弁輪形成(MAP)を加えた.【結果】6例にこの手術戦略を適応.平均年齢64.5歳.術前のLVEF 26±10%,LVDd 69.8±10.1 mm,MRは平均2.3±0.6度.準緊急手術3例,術前IABP 2例,カテコラミン依存2例,人工呼吸器管理1例.手術死亡はなし.2例が人工心肺離脱時にMRが残存しMAPを要した.非MAP群は,手術時間,人工心肺時間,挿管期間,ICU滞在期間,術後入院期間においてMAP群より短縮された.【結論】左室側から心拍動下での乳頭筋接合術とAlfieri法の併施で,早期成績の改善につながった. |
全文PDF |
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Keyword: edge-to-edge, ischemic cardiomyopathy, ischemic mitral regurgitation, operative strategy, surgical ventricular restration |
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Okada N, Tajima K, Takami Y, Fujii K, Hibino M, and Munakata H: Surgery for ischemic cardiomyopathy with mitral regurgitation: novel operative strategy using edge-to-edge (Alfieri) mitral repair.
J Jpn Coron Assoc 2010; 16: 113-117 |
2009年7月5日受付,2010年3月12日受理 |
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