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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 16, 2010 / |
●原著 |
心筋梗塞症例の薬物による二次予防に関する研究
─多施設共同前向きコホート研究による解析から─ |
小柳 亮,小川 洋司,高木 厚,山口 淳一,長嶋 道貴,山内 貴雄,萩原 誠久 |
東京女子医科大学循環器内科学講座 |
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【目的】日本人の心筋梗塞患者に用いられている代表的薬物である硝酸薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬/同受容体拮抗薬,Ca拮抗薬,スタチンの冠動脈疾患二次予防効果に関して有用性を明らかにする.【方法】東京女子医科大学循環器内科学教室,関連18施設において,1999年1月以降に入院した心筋梗塞症例4075例の予後調査を行い,硝酸薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬/同受容体拮抗薬,Ca拮抗薬,スタチンのそれぞれに二次予防効果に関する有用性を評価した.【結果】スタチンは日本人の心筋梗塞症例における遠隔期死亡を有意に減少させた.アンジオテンシン変換酵素阻害薬/同受容体拮抗薬にも遠隔期の予後改善に関連が認められたが有意ではなかった.硝酸薬には予後改善の効果は見られなかったが予後の悪化と関連はしなかった.【結論】日本人の心筋梗塞における二次予防薬においてはスタチンの有用性が示唆された. |
全文PDF |
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Keyword: acute myocardial infarction, secondary prevention, propensity score matching, observational cohort study |
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Koyanagi R, Ogawa H, Takagi A, Yamaguchi J, Nagashima M, Yamauchi T, and Hagiwara N: The impact of contemporary medical treatment in myocardial infarction patients on secondary prevention of coronary artery disease in Japan.
J Jpn Coron Assoc 2010; 16: 189-196 |
2008年3月31日受付,2010年6月14日受理 |
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