日本冠疾患学会のWEBサイトへようこそ。

ご挨拶・沿革
学会役員・委員会
定款・細則
FJCA(特別正会員制度)
歴代会長
入会申込み
事務局ニュース

学術集会概要

学会雑誌

賛助会員一覧

医薬品・医療機器ニュース


関連リンク

サイトTOPページへ
 
 
 
 
 
 
 
 
 

日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association


年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。

Vol.18 (2012)〜 Vol.17 (2011) Vol.16 (2010) Vol.15 (2009)
Vol.14 (2008) Vol.13 (2007) Vol.12 (2006) Vol.11 (2005)
Vol.10 (2004) Vol.9 (2003) Vol.8 (2002) Vol.7 (2001)
Vol.6 (2000) Vol.5 (1999) Vol.4 (1998) Vol.3 (1997)
Vol.2 (1996) Vol.1 (1995)

Vol. 16, 2010 /
●症例報告
低侵襲冠動脈バイパス術,OPCAB(off-pump CABG)でのピットフォール
〜冠動脈スパズムの3治験例
阿部 恒平,渡邉 直,数井 利信,山崎 学,植西 倫子,川副 浩平
聖路加国際病院ハートセンター心臓血管外科

【背景】Off-pump CABG(OPCAB)は低侵襲で合併症も少ないことから,わが国では積極的に適応されている.冠動脈スパズムに関しても心筋保護下心停止出の心筋代謝の変動,心筋冷却ならびに加温といった諸因子が取り除かれるためそのリスクは軽減されるが,発生すると死亡率が高い病態である.当院で経験したOPCAB後冠動脈スパズムの3症例を報告する.【症例1】69歳男性.労作性狭心症のためRITA-LAD,LITA-LCx,SVG-#4PD施行.術当日覚醒刺激でII誘導のST上昇.冠動脈造影で冠動脈スパズムの診断.IABP挿入,diltiazem持続点滴,nicorandil冠動脈内注入および持続点滴使用.翌朝覚醒に伴い再度のST上昇を左側胸部誘導に認めた.1週間の鎮静を継続し改善.冠動脈スパズムの際に閉塞したSVG-#4PD以外のグラフトは開存.【症例2】71歳男性.LMT閉塞によるAMIのためPCIの既往あり.ステント再狭窄のためLITA-LAD,SVG-OM施行.術後血圧低下およびII,III,aVFでST上昇あり.Diltiazem持続点滴,鎮静管理により改善.術後造影は問題なし.【症例3】73歳男性.不安定狭心症のためLITA-LAD,SVG-PL1-PL2,SVG-#4PD施行.術後覚醒後に血圧低下,V1-4でST上昇.鎮静,diltiazemおよびnicorandilの持続点滴により改善.術後造影は問題なし.【考察】OPCABでも冠動脈スパズムを念頭に置き,術中diltiazem投与などの対策を講じる必要がある.冠動脈スパズムは術後早期の覚醒時に発症することが多く,diltiazemやnicorandilの持続投与が治療に有効である.
全文PDF

Keyword: coronary artery spasm, off-pump coronary artery bypass grafting, complication
 
Abe K, Watanabe S, Kazui T, Yamasaki M, Uenishi M, and Kawazoe K: Coronary spasm, a pitfall during minimally invasive coronary artery bypass grafting, OPCAB (off-pump CABG).
J Jpn Coron Assoc 2010; 16: 202-206
2010年3月12日受付,2010年6月17日受理

 ≪ Vol.18以降〜最新号 ≪ Vol.16目次へ サイトTOPページへ
 
 
┃ 関連リンク ┃ プライバシーポリシー ┃

ご使用になるブラウザはInternet Explorer5.0、Netscape Communicator5.0以上を推奨しています。
尚、全ての著作権は日本冠疾患学会に帰属し、記載内容について一切の無断転載をお断りします。
Copyright(C)2008-2015 日本冠疾患学会 THE JAPANESE CORONARY ASSOCIATION. All Rights Reserved.