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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 17, 2011 / |
●症例報告 |
冠動脈疾患および感染性大動脈瘤合併症例における橈骨動脈を用いたMIDCABの有効性 |
中桐 啓太郎,井澤 直人,山中 勝弘,溝口 和博,向原 伸彦 |
兵庫県立姫路循環器病センター心臓血管外科 |
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【はじめに】感染性大動脈瘤に伴った,冠動脈病変の治療に対する工夫を報告する.【症例1】76歳男性,狭心症を伴う感染性胸腹部大動脈瘤.棟内歩行で狭心痛があり,また瘤の著明な拡大傾向も認められた.左前側方小切開下に橈骨動脈を用いてLITA-LAD間にバイパス術(minimally invasive direct coronary artery bypass: MIDCAB)を施行し,一週間後に胸腹部大動脈瘤人工血管置換,大網充填術を施行した.術後は順調に経過し,狭心発作も消失した.【症例2】69歳男性.既往に慢性腎不全,糖尿病,慢性閉塞性肺疾患を有するhigh risk症例.頻回のPCI治療暦があり,虚血性心筋症(LVEF 27%)による心不全の加療目的で紹介.転院後発熱が続き,急速に拡大する感染性腹部大動脈瘤が判明した.症例1と同様の方法でMIDCABを行い,同時に腹部大動脈瘤人工血管置換術を施行した.術後は順調に経過し,心不全症状も軽快した.【まとめ】橈骨動脈を用いたMIDCABは,不完全血行再建となる場合もあるが低侵襲であり回復が早く,近接して冠動脈病変および大動脈瘤を治療する必要がある場合,症例によっては有効な選択肢になりうると考えられた. |
全文PDF |
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Keyword: off-pump coronary artery bypass, minimally invasive surgical procedure, aortic aneurysm, aneurysm infected |
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Keitaro Nakagiri, Naoto Izawa, Katsuhiro Yamanaka, Kazuhiro Mizoguchi, and Nobuhiko Mukohara: Minimally invasive direct coronary artery bypass grafting using radial artery for the patient with infectious aortic aneurysm and coronary artery disease
J Jpn Coron Assoc 2011; 17: 100-105 |
2010年12月3日受付,2011年3月23日受理 |
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