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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association |
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年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。 |
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Vol. 17, 2011 / |
●原著 |
糖尿病を合併した急性心筋梗塞に対するPCI治療の有効性と限界 |
片山 敏郎,岩崎 義博 |
光晴会病院心臓病センター内科 |
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糖尿病(DM)は全身の動脈硬化と深い関連を有し,代表的かつ重要な冠危険因子である.今回我々はprimary PCIを施行したDMを合併した急性心筋梗塞(AMI)患者の予後検討を行った.対象は発症12時間以内にPCIで再灌流療法を施行し得たAMI患者連続544例(DM群:180例,non-DM群:364例).両群間で主要合併症や左心機能,予後を検討した.【結果】DM群では,慢性期左室駆出率が有意に不良で (52±14% vs 58±11%,p<0.001),再血行再建術を有意に多く要し(CABG:8% vs 3%,p<0.05;TVR:27% vs 17%,p<0.05),1年以内の死亡率が有意に高く(12% vs 4%,p=0.01),DMは死亡の独立予測因子となった(odds ratio:3.0,95% CI:1.4–18.9,p<0.05).【結論】DM合併AMIでは発症早期にPCIを行っても,左心機能や生命予後が不良となることがある.その予後を改善するためには機械的再灌流療法のみでなく,適切な薬物療法や血糖コントロール,体質改善なども重要であると考えられる. |
全文PDF |
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Keyword: acute myocardial infarction, diabetes mellitus, percutaneous coronary intervention |
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Katayama T and Iwasaki Y: Effectiveness and limitation of primary PCI therapy for AMI patients with diabetes mellitus.
J Jpn Coron Assoc 2011; 17: 165-169 |
2010年7月2日受付,2011年3月24日受理 |
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