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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association


年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。

Vol.18 (2012)〜 Vol.17 (2011) Vol.16 (2010) Vol.15 (2009)
Vol.14 (2008) Vol.13 (2007) Vol.12 (2006) Vol.11 (2005)
Vol.10 (2004) Vol.9 (2003) Vol.8 (2002) Vol.7 (2001)
Vol.6 (2000) Vol.5 (1999) Vol.4 (1998) Vol.3 (1997)
Vol.2 (1996) Vol.1 (1995)

Vol. 17, 2011 /
●原著
糖尿病を合併した急性心筋梗塞に対するPCI治療の有効性と限界
片山 敏郎,岩崎 義博
光晴会病院心臓病センター内科

糖尿病(DM)は全身の動脈硬化と深い関連を有し,代表的かつ重要な冠危険因子である.今回我々はprimary PCIを施行したDMを合併した急性心筋梗塞(AMI)患者の予後検討を行った.対象は発症12時間以内にPCIで再灌流療法を施行し得たAMI患者連続544例(DM群:180例,non-DM群:364例).両群間で主要合併症や左心機能,予後を検討した.【結果】DM群では,慢性期左室駆出率が有意に不良で (52±14% vs 58±11%,p<0.001),再血行再建術を有意に多く要し(CABG:8% vs 3%,p<0.05;TVR:27% vs 17%,p<0.05),1年以内の死亡率が有意に高く(12% vs 4%,p=0.01),DMは死亡の独立予測因子となった(odds ratio:3.0,95% CI:1.4–18.9,p<0.05).【結論】DM合併AMIでは発症早期にPCIを行っても,左心機能や生命予後が不良となることがある.その予後を改善するためには機械的再灌流療法のみでなく,適切な薬物療法や血糖コントロール,体質改善なども重要であると考えられる.
全文PDF

Keyword: acute myocardial infarction, diabetes mellitus, percutaneous coronary intervention
 
Katayama T and Iwasaki Y: Effectiveness and limitation of primary PCI therapy for AMI patients with diabetes mellitus.
J Jpn Coron Assoc 2011; 17: 165-169
2010年7月2日受付,2011年3月24日受理

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