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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association


年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。

Vol.18 (2012)~ Vol.17 (2011) Vol.16 (2010) Vol.15 (2009)
Vol.14 (2008) Vol.13 (2007) Vol.12 (2006) Vol.11 (2005)
Vol.10 (2004) Vol.9 (2003) Vol.8 (2002) Vol.7 (2001)
Vol.6 (2000) Vol.5 (1999) Vol.4 (1998) Vol.3 (1997)
Vol.2 (1996) Vol.1 (1995)

Vol. 15, 2009 /
●症例報告
心停止中から低体温療法を導入した体外循環式CPRの1例
八木  司1,長尾  建1‚2,千葉 宣孝1,冨永 善照1,多田 勝重1
石井  充1,笠井あすか1,池田 晴美1,舘田  豊1
1 駿河台日本大学病院救急科
2 循環器科

われわれは1996年から標準的二次救命処置(ACLS)に反応しない心室細動(VF)心停止に対し,体外循環式CPR〔ECPR;経皮的人工心肺(PCPS)+冠再灌流療法+低体温療法〕を施行している.最近ではこの戦略として,心停止中に低体温を導入するintra-arrest coolingを実施し,転帰を改善させている.症例は30歳代の男性.飲酒中に卒倒し,救急隊要請.Bystander CPRの実施はなく,卒倒8分後に救急隊が到着した.初回心電図所見はVFで電気除細動が実施され,同時に静脈路確保,薬剤投与および気管挿管も施行された.しかし,心拍再開せず卒倒42分後に搬送された.収容時,心静止で4°C生理食塩水の急速静脈内投与による低体温療法を開始,標準的ACLSに反応せず,ECPRを用いた低体温療法も追加した.収容30分後に目標深部体温34°Cに到達,自己心拍は卒倒3時間30分後に再開した.緊急冠動脈造影では有意狭窄を認めず,心エコーで肥大型心筋症の所見を有していた.自発呼吸も出現したが,第3病日に死亡した.かかる患者の転帰を改善させるために,その救命の連鎖を検討した.
全文PDF

Keyword: cardiac arrest, ventricular fibrillation, pericutaneous cardiopulmonary support, hypothermia
 
Yagi T, Nagao K, Chiba N, Tominaga Y, Tada K, Ishii M, Kasai A, Ikeda H , and Tateda Y: A case report of the extracorporeal cardiopulmonary resuscitation for induction of intra-arrest cooling
J Jpn Coron Assoc 2009; 15: 135-138
2008年7月9日受付,2009年4月21日受理

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